さて、いよいよラグを購入することになった時。。。
ちょっと待って!
ラグやカーペットは、部屋の印象をぐっと変えてしまう重要なアイテム。
しかも「あれ?ちょっとイメージと違う。。。』と思っても、捨てるのにもひと苦労のはず。。。
そこで、私がフィンランドの有名メーカーのマネージャーに教えてもらった『ラグを購入する際はここに注意!』というポイントをご紹介しますね!
①まず、『スネーキング』が起こらないこと。
これ、非常に大事!
カーペットを敷いて、その上を人が歩く。
家具を置く。
そのうち、カーペットに「うねり」が生まれる。
それが『スネーキング』です。
一旦スネーキングが起きてしまうと、元通りにするのは不可能です。
そのカーペットを長く使い続ける、ということができなくなります。
スネーキングは、『撚糸』の技術が低いから起こるのだそうです。
前に、何社かのメーカーで、製造工程などを詳しく見せてもらったことがあるのですが、糸を撚るところだけは、どこも社外秘でした。
カーペットは『撚糸』が命。
デザインはコピーできても、糸を撚る技術がなければ、良い品質のものは作れないんだそうです。
だから、「デザインはなんとなく北欧風だけど、価格が極端にお安い」とか、信頼できないメーカーのものは避けるべし!
②変な臭いがしないこと。
家でラグを広げた時、違和感のある臭いがしたら注意!
臭いの原因は、製造過程での接着剤の臭いかも。
店員さんには、「しばらくすると、取れますよ」と言われるかもしれませんが、良いカーペットは最初から化学的な臭いはしません!
家にいる間、ずっとその化学的な臭いを嗅いでいると、頭痛の原因や気管への影響は避けられません。
購入の際には臭いチェックを忘れずに!
③裏は必ずチェック!
良いラグの条件は、必ず裏の処理が美しいこと。
ラグやカーペットの裏を見ると、丁寧な織り地かどうかがわかります。
裏の処理がきちんとされている=長持ちする、というわけです。
それと北欧のラグには、リバーシブルで使えるものも多いんですよ。
(*北欧カーペットの最高峰・カスタールのウールカーペット・・・・裏も同じく
美しい!リバーシブルでも使えます。)
④触り心地は嘘つかない!
まず、手のひら全体で触り心地を確かめてみる。
いくらデザインがよくでも、ふわふわの見た目でも、触ってみるとなんだかチクチクしたり、ヒヤッとする感じがするものはアウト!だそうです。
人間の触感というのはとても精巧にできていて、触ってみて心地よくなる、リラックスする、というのは人体にとって、それがいい素材だということ。
そしてその触り心地は、ずっと身体が覚えているんだそうです。
つまり、上に寝っころがったら、思わず「はぁ~、気持ちいい!」ってうっとりするのが良いラグの基本。
⑤もし、火災になってしまったら大丈夫な素材か?
火事で一番怖いのは、『煙』です。
燃えることにより、人体に危険な煙が発生してしまうような化学的な素材は避けた方が無難です。
難燃性の素材であれば問題ないですが、例えばもし燃えても有害な煙の出ない自然な素材を選びましょう。
北欧はドイツと並び、世界でも難燃性の検査が厳しいところです。
(私も実際にラグに火をつける実験を見学させてもらったのですが、北欧の有名メーカーのラグは、まず火が燃え移りませんでした。なぜ、そのようなことになるのかは企業秘密らしいです。)
そういえば、もっとも検査の厳しいヨットの船内で使用されるラグに、フィンランドのブランドが選ばれていました。
まず安全な品質、手入れしやすい品質、が最優先、というのが北欧ラグの特徴ですね!
(*うっとりする触り心地♪スウェーデンのアスプルンドのウールカーペットはカラーも豊富。もちろん、裏も美しい!)