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世界で愛される北欧ブランドの食器
イッタラ ittalaやロールストランド Rorstrand、グスタフスベリ Gustavsberg、ロイヤルコペンハーゲン Royal Copenhagenなど、魅力的なブランドが数多くあります。
ヴィンテージも含めて、北欧食器の愛好家は多く、お好きなシリーズをコレクションされてる方もいるのではないでしょうか。
各ブランドとも、新しいシリーズの発表会はワクワクします。
発表会で参加者に配られるプレゼントも、とてもオシャレでそれもまた楽しみのひとつ。
北欧デザインのプロが絶賛の北欧食器とは?
私はどちらかというと、作家さんの作品を探すのが好きなのですが、それでも何か「北欧食器の名品」というものが欲しいなぁ、と思い、まわりの人たちに「あなたのオススメの北欧食器の名作はなに?」と聞いてみました。
そして、意外にも多かったのは、
『オーレ・パルスビー Ole Palsbyのレジオ・ボウル Lejio bowl』
しかも家具デザインやプロダクトデザイン、建築に関わるいわゆる「デザインのプロ」が、こぞって絶賛していました。
オーレ・パルスビー Ole Palsbyがデザインしたレジオ・ボウル Lejio bowlは、デンマークのキッチンツールのブランド・エヴァ・トリオ EVA-TRIOが出している、日常使いの食器です。
Ole Palsby オーレ・パルスビーとは?
Ole Palsby オーレ・パルスビーはデンマークのプロダクトデザイナーです。
名前は知らなくても、彼がデザインしたRosendahl ローゼンダール社のサーモジャグや、EVA TRIO エヴァトリオのキッチンツールなど、『北欧デザインの名品』として目にした人も多いでしょう。
私も、普段使っていたお鍋と調理用のスプーンが、実は彼のデザインだと後になってから知りました。
それほど彼の作品は人々の普段の生活の溶け込む機能性と、長く愛される美しさを兼ね備えています。
オーレ自身は、「一流のデザインとは、純粋で力強い。余計なものをそぎ落とした使いやすいデザインは、純粋な喜びとなる」と語っており、人々の日常に寄り添う『日用の美』を追求したデザイナーだと言えるでしょう。
EVA TRIO エヴァトリオ・LegioBowl レジオ・ボウルのここがすごい!
では、なぜ彼のデザインしたLegio Bowl レジオボウルが、北欧デザインのプロたちに絶賛されるのでしょうか?
一見、可愛い絵柄もない、シンプルな白いボウル。
サイズは数種類あります。
- くびれたラインの秘密
まず特徴的なのは、外側についているくびれ部分。
ここに指がフィットして持ち上げやすいようになっています。
これは、握力のない子供や高齢者も、簡単に持ち上げられるようにデザインされたもの。
また、寒い季節、熱いものを入れても持ちやすいように考えられたデザインです。
オーレは子供たちやお年寄りが、食事中に食器を落として恥ずかしそうにするのを見て、「彼らが悪いんじゃない、食器のデザインが悪い」と思ったそうです。
また、このくびれ部分が内側では少し出っ張っていて、この部分のスプーンやフォークがあたり、スープなら最後の一滴まで、サラダならひとかけの葉っぱまで綺麗に食べられるようになっています。
- 外側の下部分がざらついた仕上げ
さらに、外側の下の部分が少しざらついた仕上げになっています。
これも単なるデザインではなく、食事中、また食器を洗っている時に手から滑り落ちないよう配慮されたものだそうです。
・調理器具としても
フォルムもあらゆる料理にマッチするように考えられ、食器としてだけでなく、調理用のボウルとしても使えるようになっています。
シンプルなデザインは、手持ちのどんな食器にも合わせやすく、テーブルコーディネートにも便利。
素材はレンジにもオーブンにも使える高品質の陶器です。
もちろんスタッキングできて、収納に場所もとりません。
残念なことに、日本ではもうなかなか手に入りづらくなっているようです。
ヴィンテージ市場をのぞいて出会った時は、ぜひ手にとってみてください。