前回、フィンランドサウナには、なぜリネンタオルが必要なのかを教えていただきました。
今回は、さらにフィンランドサウナの必需品・北欧リネンついてご紹介したいと思います。
目次
北欧リネンをもっと知りたい!
フィンランド最大のインテリアフェアで、北欧リネンメーカーを訪問
フィンランドで一番大きいインテリアフェア・Habitare(ハビターレ)に行ってきました。
ファブリックのブランドもたくさん出展していました。
その中で、今回はお目当てのリネンメーカー、Jokipin Pellava(ヨキピン・ペラバ)のブースで、担当の方にお話をうかがいました。
北欧リネンタオルの老舗・Jokipin Pellava(ヨキピン・ペラバ)に聞く
Jokipin Pellava(ヨキピン・ペラバ)は1920年創業で、北欧のリネンメーカーでは老舗中の老舗。
フィンランドはもとより、世界中のホテルや公共施設などに採用されているリネンのトップブランドです。
その特徴は、今なお製造工程には化学薬品を一切使わず、漂白剤も使っていない、という安全性にあります。
北欧リネン5つの魅力
1.驚きの耐久性
北欧には「ウールはゴミになるけど、朝は金になる」という言葉があるほど、天然繊維の中で一番耐久性があるのがリネン。
耐摩耗性も高く、繰り返しの洗濯しても大丈夫。
しかも洗えば洗うほど、繊維が強くなる、という特性があります。
2.雑菌が繁殖しない
リネンは繊維の中に雑菌が入り込まない構造になっています。
リネンに含まれるペクチンという成分のおかげで、天然の抗菌効果があるのだそうです。
さらには雑菌を減少させる殺菌性も兼ね備えています。
確かに北欧のお家にお邪魔すると、洗面所にはリネンタオルがかかっています。
いろんな人が使う場所には、リネンタオルが断然清潔、とのことでした。
3.吸水性と速乾性が高い
リネンは汗や水分を素早く吸い取り、発散させる性質を持っています。
フィンランドでは、サウナから出た時に体の表面の水分を吸い取ることで、心臓の負担を軽減する役割があります。
日本のように湿度の高いところでは、肌に触れるとサラッとした爽やかな使い心地が嬉しいですね。
4.肌に優しい
リネンに含まれるペクチンのおかげで、皮膚に触れてもチクチクしない、というのもポイント。
しかも防臭効果もあるんだそうです。
お肌の敏感な赤ちゃんや、お年寄りにはピッタリですね。
確かに、北欧の老人ホームにうかがうと、ベッドシーツにリネンが使われていました。
5.実はリーズナブル
リネンというと、価格がお高いイメージありますよね。
確かに、リネンタオルのお値段はコットンのタオルより高めでした。
でも、コットンのタオルと比べ物にならない耐久性や、素晴らしい性質を考えると、実はリーズナブルなのですよ、とのお話をうかがうと、その通りだと思いました。
でもリネンの耐久性・耐摩耗性は、布の中でも飛び抜けて高く、繰り返しの洗濯にも大丈夫。
長く使え、しかも使えば使うほど、繊維が丈夫になり、なめらかになっていきます。
実際に100年前のリネンの布地を見せてもらったのですが、それはそれは柔らかく、うっとりするような触り心地でした。
結婚の際に家に伝わるリネンのテーブルクロスを受け継ぐ、という話は北欧ではよく聞きます。
まとめ
今回はフィンランドサウナに欠かせない、北欧リネンについて調べてみました。
個人的には、北欧の高齢者施設のベッドシーツにはリネンが使われていることが多く、なぜなんだろう?と思っていましたが、その理由がわかったような気がします。
フィンランドだけではなく、スウェーデンやデンマーク、バルト三国など、リネンの有名メーカーがあるので、それぞれの魅力を探ってみるものいいですね。
昨今、日本でもサウナブームが起こりつつありますが、それと同時に北欧のリネンタオルも手に入りやすくなればいいなぁ、と思っています。