北欧・老人ホームの個室のインテリア
北欧の老人ホームで、実際に使われているアイテムをご紹介します。
福祉国家の最先端・北欧の高齢者施設や福祉施設で見つけた、高齢者が使いやすいように考えられた、機能的な北欧デザインをピックアップしてみました。
今回ご紹介するのは、フィンランドの高齢者施設です。
こちらはおひとり様の個室です。(許可を得て撮影させていただきました。)
北欧らしい、ナチュラルで上品なインテリアですね。
明るいカラーでまとめられていて、心理的な効果も考えられています。
長く暗い北欧の冬に、うつ病にならないように、なるべく明るく、有機的なデザインが採用されます。
一見すると普通の住宅と変わりないですが、カーテンや床材、壁材など、難燃性の厳しい検査をパスしたものが使われているんですよ。
北欧・老人ホームのキッチン
こちらは個室にあるキッチン。
自分で料理したければ、ここで調理できるように、様々な機能があります。
こちらはキャンティーンと呼ばれる共同のキッチン。
ここでお茶を飲んだり、軽食を食べたりされるスペースです。
キッチン関係は語ると長ーくなるので、今回はサラッと通り過ぎます。
北欧・老人ホームの個室にあるユニークな時計
こちらは、老人ホームの個室でみつけた時計兼スケジュールボード。
これがそれぞれの部屋に取り付けられています。
電光で今何時かが直感でわかるようになっていて、
その横に「8時に朝食、そのあとはお薬を飲んで、12時にランチ」というように、
『本日のスケジュール』が書いてあります。
また文字だけでなく、「今晩の夕食はこんなメニューですよ~」と、写真でわかるようになっています。
正確な時間はデジタルで中央下に表示。
黒い数字は『夜』の表示。
真夜中にふと目覚めても、「もうすぐ夜が開けるー」とか、感覚的に把握できるようになっているんですって。
北欧・老人ホームの個室にある電話機
フィンランドの老人ホームの各個室には、こんな素敵な電話がありました。
顔写真がボタンになってて、これを押すだけで、家族やお医者さんに電話ができるんですって。
今まで北欧の色んな施設を見てきたけど、これは初めて見ました!
元々、私が北欧の関わる出発点は、北欧の高齢者向けのインテリアデザインでした。
勉強のため、たくさんの高齢者施設や住宅、福祉施設をまわりました。
そこで触れた様々な北欧デザインの素晴らしさを、これからもご紹介していきたいと思っています。